人間関係で悩まないためのポイント

気の合う仲間同士で集うことができた学生時代とは異なり、社会人になると仕事仲間を自分で選べないことがほとんどです。

そのため、社会人になってから、「仕事の内容は問題ありませんが職場の人間関係では悩むことがあります」という声がよく聞こえてきます。

悩みの具体例としては、自分なりに熟考を重ねて業務改善を上司に提案したのに、ちゃんと取り合ってもらえずガッカリしたというケースが挙げられます。上司がちゃんと取り合ってくれたうえで期待していた評価をもらえなかったのであれば、自分の実力不足だと割り切ることができます。しかし、せっかくの業務改善案が大したリアクションもなくスルーされてしまうと、部下は上司の考えていることがわからなくなり人間関係の悩みに発展してしまうのです。

この悩みを上司に対する恨みや怒りにつなげたとしても、人間関係は改善しません。職場というのは気の合う仲間同士の集まりではないのです。そのため、わざわざ言葉にしなくてもわかってもらえるだろう、という考え方をしていては上手くいかないこともあります。このようなケースでは業務改善を提案する際に、この改善案がボツになったとしてもちゃんとしたフィードバックをいただきたいです、と上司に伝えることがポイントです。上司の立場としても部下の望んでいることが正確に理解できるため、良好な人間関係を築きやすくなるのです。

日本には相手の気持ちを察することを美徳とする文化がありますが、職場の人間関係においては遠回しな言動を重ねるのではなく、自身の希望を相手にわがままだと受け取られない程度に公表していく姿勢が求められます。